映画「オデッセイ」で感じた「諦めない」ことの意味

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マット・デイモン主演、NASA全面協力のSF映画、オデッセイを見てきました。

映画「オデッセイ」

見ている途中からいろんな感情が出てきて、どうしようかと思いながら見ていた。

この映画の監督はリドリー・スコット。

古くはエイリアン、ブレードランナーから、大好きな松田優作も主演した『ブラックレイン』の監督も務め、2000年前後にラッセル・クロウの出世作『グラディエーター』、ユアン・マクレガーの『ブラックホークダウン』から『ロビン・フッド』『プロメテウス』などを世に送り出したステキ監督です。

もう78歳のおじいちゃんなのに、宇宙とか筋肉とかギャングとかの映画を作ってる少年の心に熱い男みたいな情熱たぎってる感じがすごい好き。

そんなこの映画が伝えたいことの本質は「諦めない」を伝えることだと菊永は思ったわけです。

「諦めないこと」が大事なんて誰でも知ってる

このNASA全面協力の火星サバイバル映画『オデッセイ』。

それだけに、この映画のロケットや宇宙船、コントロールセンターなど設備の本物感はすごい(だって本物だから)。その分、CGが変だとか余計なところに気を散らさずに集中して物語に入れます。

多少のネタバレは含まれますが、主人公のマット・デイモンは作中で植物学者として出演しています。宇宙と植物学者、一見なんの関係も無さそうな設定だし植物学者が宇宙で1人残されて何ができるの?なんで宇宙の専門家じゃないの?と考えてしまうところ。

でも、逆境に置かれた時のために準備をして生きている人なんていないんです。

逆境はいつも自分の予想外からやってくる。

そこで何を考えて、どう行動するのか?正解はおろか問題が多過ぎて何に取り掛かっていいかも分からない状況。直径が地球の半分のサイズの星にただ1人。次の宇宙船が来るのは4年後、残された食料は約200日分、あとは死を待つのみ。

この状態でも「諦めない」と誰もが強く思えるのか?

まず1つ問題を片付ける、そして次の問題に取り組む、これを繰り返す。それが「助かる」に繋がる。

作中、マット・デイモンのこんなセリフがあります。

自分には何ができるのか?まず目の前の「事実」と向き合って、それを積み重ねていく。そうすると、あと何日分の食料が足りないのか?空気は?住居は?地球との交信手段は? といった問題が見えてくる。

これがまず1つ目、その問題をよく見えるようにするために、「事実」を数字で出していきます。そして「事実」と「問題」を付きあわせて初めて「自分に何ができるか?」「他に何か解決に役立つ物はないか?」と探す余裕ができてきます。

きっとこの映画を見れば「諦めない」のは精神力だけの問題じゃないと理解できるはず。

「心技体」の全てを使ってどんな状況でもそれを把握して、「事実」「問題」「自分」とに分解していくことで「解決法」が見えてくる。そして「問題」を1つ解決すると、そこに次の「事実」と「問題」が現れる。そして次の問題に取り組む。

リドリー・スコットが作り上げた映画の中でマット・デイモンがまさに命をかけて証明した、これこそが「諦めない」ということ。

自分1人で解決できない悩みや壁にぶつかっている人こそ、見て欲しい。胸が熱くなる、また頑張ろうって気持ちが湧いてくる映画です。

おすすめ!!

【おまけ】オデッセイのアメリカのポスターと日本のポスターの違い

これは日本とアメリカの、つまり日本語と英語の文化と言葉の違いでもあるんだけど、見ての通り左側が日本のポスター、右側がアメリカのポスターです。

日本とアメリカのオデッセイのポスター比較

日本は「70億人が 彼の還りを 待っている。」

アメリカは「BRING HIM HOME」

日本は少し受け身というか、「誰目線か?」という部分が少し曖昧で、状況を伝えているんですね、世界中の人が彼の帰還を待っている。それくらい重要な使命を持った人たちが救出に向かう、と。

対して英語の「BRING HIM HOME」は直訳で「彼を連れて帰れ」

意訳するなら「あいつを絶対に助けろ」「彼を故郷に返すんだ」みたいな感じだろうか。

英語の「Bring」は使役動詞としての側面も持っているんですが「◯◯しなければならない」というかなり重要な表現。

これは完全に「NASA」の目線なんです。つまり主人公であるマット・デイモンと、救出に向かうNASAのクルーという1つのチームの物語。全員が揃って初めて1つのチームだという、アメリカならではの一体感を訴えたような視点なんです。

良し悪しの問題じゃないけど、アメリカのこの視点を日本に持ってきた時に「70億人が彼の還りを待っている。」という視点に置き換えた人は、すごく日本人の特性が分かっていると思う。なんと言っても「この映画を見に来た観客のみんなもこの作品の一部なんですよ」というメッセージがしっかりと伝わってくると思います。

こういうのって大事だよね。

オデッセイ公式サイト

最後に菊永の独り言。

リドリー・スコットは映画が好きだからいつまでも諦めずに監督を続けて「もっといい映画を作ろう」としているのかもしれないなぁ。

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