UX JAM 7に参加してきましたレポート #uxjam_jp

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個人的にそこそこディレクション経験はあるものの、UXとかちゃんとやったことが無いから独学の見よう見まね、いつかちゃんと勉強したい、と思いながら抽選に落ち続けてたUXJAM。

ついに「ブログ執筆枠」を発見してようやく参加できました!

会場は自社からも近いトランスリミットさん(今年の1月に移転したんだって)

UX JAM7の入り口

ここでUX JAMのご紹介。

UX JAMは『UX MILK』が主催するUXを題材にした「ゆるい」交流会イベント。参加者同士が気軽にUXについて話し合えるような場とのこと。レベル感的にはUX初心者~中級者向けで、LTやスピーチをただ聞くだけではなく、参加者の方も積極的に話したりできる雰囲気作りを心がけている。

とのこと。

で、ゆるく集まって思い思いの場所に座った参加者を、司会の三瓶さんとトランスリミット唯一の女性社員でバックオフィス業務を一手に引き受ける西山さん、UX MILK編集長の三瓶さんが真ん中に集めて、会場となったトランスリミットの紹介からスタート。

UXJAM7の司会の西山さん UXJAM7の司会の三瓶さん

続いて、UX JAMを楽しむための3つの法則とかスケジュールとか、SNSのハッシュタグを紹介してカンパーイ。

#uxjam_jp(Twitter)

UXJAM7の乾杯

軽く交流した後に一発目のLT(ライトニングトーク)

株式会社レアジョブ 向晃弘さん 「ちょうどええ」を求めて

レアジョブの向さん

(イケメン)

レアジョブ、アプリ担当の向さんの発表は「ちょうどええ」感じのUX。つまり、『Minimum Viable Product(MVP)』という『ちょうどええ』を求めていった結果、たどり着いた『ちょうどええを作る3つのポイント』を紹介。

1.解決したい課題を明確にする

2.コスパを計算する

3.作り方を知る

UXのためのMVP

解決したい課題を明確にする

課題が明確じゃないと何を作ればいいか、が決まらない

納得いくまでなぜ?を繰り返す

コスパを計算する

解決方法はめちゃくちゃたくさんあるがその選択にはコスパの計算が有効。

人件費(時給)×時間×(諸費用)

例)5,000円(月80万/20日/8時間)×3時間=15,000円

1CV当たり300円、月CVが100、CVRが1.0%だった場合CVRが1.25%(2ヶ月で回収)を超えるならOKとか、細かい計算を積み上げる。

つまり、指標を作って比較できるようにする。

作り方を知る

アプリを作るツールはたくさんある。

  • UIデザイン:Sketch
  • グラフィック:Adobe系
  • Webプログラミング:ideone
  • iOSプログラミング:Xcode/Swift

これらのツールを使って、ひたすら模写や同様のサイトを作ってみる。

Lineと同じUIデザイン、「月収160万」と同じバナー、Amazon、、、など対象はいくらでもあるから、これを繰り返してチーム内で同じ話ができるようにする。

つまり、共通言語を持ってより本質のコミュニケーションへ

ちょうどええUXの3つのポイント

UXというフワッとした”ちょうどええ”感覚的なものをチーム内で共有するために指標を作って見える化していくことで、より本質的に『いいUXを突き詰めていける』って事で参考になりました。

日本経済新聞社 赤間夏樹さん ”炎上体験から学ぶ UIリニューアルのお作法”

小さいチームでiOSアプリのUIリニューアル(既にある程度のユーザー規模を持つアプリ)したことから学んだことを、エンジニア目線で発表。

日本経済新聞社の赤間夏樹さん

良いアプリとは何?という疑問に対して、「ユーザーの課題を解決した」と定義付け、そこに「そもそも課題とは?」「どうやって発見する?」「順位付けは?」と深堀り。

まずは共通理解が必要なので情報を集めてチームで議論、マインドマップ、クレイジーエイトなどで手作業でアイデア出し、ドット投票や課題の分類でチームによる意思決定、そしてペーパープロトタイプなどでデザインを組んでいく。

ペーパーでデザインを組み上げていく。

大切なのは目的とコア課題、KPIを明確にして、リリース後に客観的に評価すること

また注意点として、ユーザーにとってフィードバックは重労働(Storeのレビュー書くとか、社内β版でもフィードバックしてくれない)なのと、UI設計は最初が肝なので、ユーザーとデザイナーとエンジニアのみんながいい結果に繋げられるように頑張ろう。

というありがたいお話でした。

ここで一端交流会をはさみまーす。ワイワイ。

UX JAM 7の交流会

ふと思ったけど、SEOミートアップとか、ディレクターズミートアップよりも、UIやUXなどデザイン系の方が圧倒的に女子率が高い気がしますよ、皆さん()

株式会社ディー・エヌ・エー 寿福まりかさん ”価値観のちがう女性の気持ちを理解するたったひとつの方法”

寿福まりかの語るUX

何やら色々とコンプライアンスがなんやかんやで”歩くリスク”なんて呼ばれてるらしい寿福さん。

UXJAMの寿福まりかさん

自己紹介に続いて、担当中の「Mirrativ」をご紹介。

これはスマホの画面を4ステップでそのまんま配信できるアプリ(今はAndroidだけ)

寿福まりかさん担当のMirrativ

アプリの改善を行うに当たって、ユーザーの気持ちを「普通に考えて」という一般常識思考で突き進むと、色んな感性の人がいて、自分はそのうちのたったひとりということに気づく。

※ただゲームしてるだけで他人にキレられるわけないのに、実際はよくわからん理由でキレられる。

ユーザーを理解するには、同じ(近い)生活を送るしかない!(Mirrativの場合)

  • 運営としてじゃなく、一般ユーザーという肩書にする(自分も楽しむ)
  • 専用Twitterアカウントを作る(完全にネット住民になりきる、本名捨てる、IDが第2の本名)
  • ユーザーのTweetを追跡する。(ネストは重要)
  • 不満やコアユーザーの私生活などに迫る。
  • 最低でも3日に1回は配信する
  • 最低でも1日10人は視聴/コメントでコミュニケーション
  • 有名どころのゲームを1つでいいからやりこむ(苦手なら初心者として教えてもらってもOK)

ゆかちぃが登場

結果、ユーザーとの コミュニケーション量=理解度の高さ に繋がる。

簡単にユーザーのことを知るなんて不可能だし、接触時間を増やして分析してようやく見えてくるもの。つまり、恋愛に値する本気度で向き合わなきゃ、結局机上の空論UXになってしまう。

寿福まりかさんのまとめ

このためにパズドラに6万突っ込んだ寿福さんの言葉は胸に刺さります。

ユーザーの気持ちと女心は一筋縄ではいかないので菊永も頑張ろうと思いました←

資料にぱくたそのゆかちぃ、大川さんなどの画像がたくさん使われてたのも宣伝しておきます。菊永の友達に「福寿」って苗字の子がいるけど、寿福も福寿もなんかすごい縁起が良さそうな苗字だな。

株式会社トランスリミット 高場大樹さん ”言葉に頼らないUXを考える”

トランスリミットの高場さん

世界で合計3500万DLのアプリ、ブレインウォーズとブレインドッツ。

ブレインウォーズとブレインドッツ

「世界に響くサービスをつくる」トランスリミットでは、こんなことを考えてサービスを構築した結果、日本ユーザーは4%しかいないという。

1.言葉に頼って日本語でサービスを出しても市場は小さい。

2.英語で出しても、ネイティブは世界の25%。

3.非言語にすれば70億人をターゲットにできる!←イマココ

代表の高場さんが提唱したのは『5感に頼ろう』というメッセージと、認知参照モデル(表現/知識/感覚/感情/認知)という5つのレイヤー。

UXの認知参照モデル

(スライドの下に行くほど世界中で使える)

矢印みたいに世界中で伝わる物もあれば、招き猫もアメリカでは青い目、手の向きが逆などローカライズも必要だし、UXによって伝わりやすい、伝わりにくいがあるからしっかり選んでいく必要がある。

日本とアメリカのUXの違い

アメリカの招き猫は、目が青いのと手の向きが逆らしい。マジか。

非言語、認識の5階層を使って、世界中にリーチできるサービスを。

高場さんのスライドはこちらでも公開されています。

またトランスリミットさんは、20人中19人がエンジニアとデザイナー(男子)なので女子を求めているそうですよろしくお願い致します。

ここでまた交流会です。会場のゴミ箱のUXも非常に分かりやすくてステキです。

ゴミ箱のUX

株式会社はてな 松井沙織さん ”チームで考えるゆるゆるUX”

続いてははてなブログのデザイナー、松井さん(はてなid:mazco

はてなブログのデザイナーの松井さん

サービスの理念として掲げている「はてなブログを、自分の想いや考えを表現する場所にしてほしい」を実現するために。

・表現しやすくする。(そのための機能を使いやすく)

・ブログのユーザーは様々だが、みんなたくさん読まれたいはず。

はてなブログのUXとは

ドッグフーディング(開発者がユーザーとなって日常的に開発したサービスを使うこと)を地道にやっていく必要についての発表です。

  • 自らブログを書く
  • チームメンバーも書く
  • 普段からサービスを使ってアウトプットする
  • 自分たちが思ったことをGHEでissueにして改善する。
  • 「慣れ」による不便なところを見逃さないようにする
  • 開発者の仕様を押し付けない

どれも大事なことばかり。

スライドシェアにも上がってるのでよければ。

トゥギャッター株式会社 佐藤裕介さん ”このUXはダメだった。トゥギャッターでひっそりと消えた機能”

トゥギャッターのデザイナー佐藤さん

トゥギャッターは、イケてるって言われてるけど、内部でマニュアル化されていない事が多い。そこでリリースしたけど一瞬で消えていったサービスを紹介。

ありがフォロー

1.ありがフォロー

まとめてくれてありがとう&フォローしますね。の合体技。作った人は嬉しいかもしれないが、ユーザーからは大不評。

なぜか?→社長の思いつきがそのままアイデアに フォローする前にプロフィールの確認、対価にフォローは思い込みだった。

2.insert-missing

広告の横で小さくオススメ記事を表示 → しかし全く変わらない。

ユーザーは面白いコンテンツがある場所を知っていて、その経験から外れた表示は受け入れられない。

ユーザーのことをよく見てみたら理由はすぐ分かる。

トゥギャッターのUXについて

ユーザーのやりたいことと、サービス側がやって欲しいことの不一致が原因だが、これは減らせるがなくせない。

ユーザーのためにできること

正解を知らないユーザーに、何かを変えることで回答、ユーザーの反応で成否が分かる。そのため問題解決のフレームワークを駆使して、超高速で失敗を繰り返すしか解決する方法は無い。

最後に告知

メンバーズのチートカード

今回UXJAM参加者に配られた資料にあった『いきなり最終面接チートカード』。メンバーズキャリアでの書類選考無しという!

UX JAMステキ!次回も参加したい! ← イベントページもフォロー

そしてイベント登壇者も募集中とのこと。

UX MILKを読んでみて興味が出た人はぜひ参加してみては?

トランスリミット社

会場となりましたトランスリミットさんありがとうございました。

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フォローしたらいいことあるかも

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